ä1982年生まれのカトリン・カルユヴィーは、ファッションデザインを学び、2006年にタリンのエストニア・アカデミー・オブ・アーツを卒業しました。現在もタリンを拠点に、ファッションデザイナーおよびイラストレーターとして活動しています。また、地元で"Katyusha as Me"というファッションレーベルを運営しています。彼女がイラストレーションと布地デザインを担当するコレクションは、エストニアのみで製作されています。
ファッションイラストレーションを始めたきっかけは?
私が育った時代、エストニアはまだソ連の一部でした。その頃、すばらしいイラストレーターによって描かれたスタイル画の載ったファッション誌がいくつかあったんです。幼いうちからそれらに影響を受けて、3歳か4歳のときに描きはじめました。エストニアのアカデミー・オブ・アーツで学んでいた頃、ファッションイラストを掘り下げていくことを決めました。独自のスタイルを確立していくのを、何人もの先生方が応援してくれました。
制作プロセスはどのように行いますか?
まずアイデアを集めてコラージュを作ります。これが作品の雰囲気を決めるボードです。それからなるべく多くのスケッチを描きます。これだと思える正しい構成が見つかるまで、必要なだけ描きます。それをもっと大きい良質の紙に描き写し、インクとペン、ブラシでの制作を開始します。その後、モノクロのイラスト作品でなければ、色をつけていきます。
ロットリングのペンを使う理由は?
手にぴったりとフィットするんです。黒インクの質がとてもよく、必要に応じてどんな影でも描き込めます。独特な効果を生み出したり、さまざまなタイプの影を描き出すことができるんです。アートペンは、紙の上でとてもなめらかで描きやすいので、とても気に入っています。
何からインスピレーションを得ますか?
空気や周囲の雰囲気、旅や自分が考えていること。色、光と影、どこかで見た風景にもインスピレーションを受けます。タリンはバルト海沿岸の街で、それも作品には影響していると思います。波や冷たい風、カモメに心を刺激されます。äカトリン・カルユヴィーの全作品はこちらからご覧ください。