ウーゴ・ガットーニはイラストレーターであり、アーティストです。パリの南側の郊外にあるヴィトリーシュルセーヌ出身の彼は、2010年にEPSAAのグラフィックデザイン科を卒業しました。彼は、黒鉛と黒い細いライナーペンで描き出す、大規模なドローイングパフォーマンスをよく行っています。初の大きな個展には、横33フィート、縦6フィートの巨大な壁画も展示されました。現在では、シュールで細密な街並みを描いたモノクロの風景画が評価され、ラグジュアリーから編集記事まで、多くの商業的プロジェクトに参加しています。親しい友人であるマクベスとのコラボレーションも頻繁に行っています。
彼のインスピレーションの源泉は、時間と空間を超えます。ダリ、ボス、ミケランジェロなどの傑作に多大な影響を受けたガットーニは、ギリシャの神話や彫刻も愛しています。また、サントゥ・ムストネンやミカ・リドバーグ 、ジョナサン・ザワダなどの仲間たちの才能にも敬意を払っています。
結果として、彼のアートワークも、空間と時間を超越しています。"スケールで遊ぶのが好きなんです。壁画サイズの絵画で、観る人々に幾重もの解釈を提示し、物理的にも精神的にも真新しい世界にどっぷり浸かってほしい。こういうタイプの作品はパフォーマンスそのもので、膨大な制作時間と細部にわたる細心の注意が必要です。それこそを、私は楽しんでいるんですが。"
"制作プロセスはとてもシンプルです。まず黒鉛筆で、納得できるまでスケッチをします。それができたら、ロットリングで慎重にレイアウトを描き、その後で詳細を埋め、色をつけていきます。簡単に言えば、とてもシンプルな3ステップのプロセスです。色を塗るのは手作業で、この段階でデジタルツールを使うことはほとんどありません。デジタルツールを使うのは、たいてい仕上げのクリーニングのときだけですね"
膨大なロットリングコレクションから選ぶのは容易ではないものの、一番のお気に入りにはロットリングのラピッドグラフとのこと。
ガットーニはすでに、Nobrow Pressから出版予定の次作にとりかかっています。また、2014年12月に開催される展覧会の準備も進めています。まだ詳細は明かせませんが、ガットーニはこの展覧会で、ロットリングの製図用ペンを使用した過去最大級の作品を展示予定です。その他にも、ウーゴ・ガットーニは、ますます興味を惹かれているテクノロジーであるモーションデザインの知識を深めたいと考えています。
BICYCLE(自転車)は、ロンドンの街を走る自転車をモチーフにした、全長5メートルの絵画です。BICYCLE